しろラボ

かしこくなりたくてせのびするブログ

シーソーのように貸し借りする生き方|甘えることは悪じゃない

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人に頼るのはあまり好きではありません。相手の時間を奪うこと、借りを作って重荷を背負うことが辛いからです。

 

そんな考えを変えてくれた本が『「人に頼りたくない」のも「弱みを見せたくない」のもあなたが人を信じていないからだ』。なが~い題名ですが、自分の現状を的確に指している気がして、つい手に取ってしまいました。

 

そこに書かれていた内容のエッセンスをまとめておきます。これからはちゃんと貸し借りができるように。

 

借りを作れない人は不器用に生きている

 

本書はかつて私のように、借りをつくることができない、甘えることや頼ることができない、そんな不器用な生き方をしている方々のために書きました。

『「人に頼りたくない」のも「弱みを見せたくない」のもあなたが人を信じていないからだ』

 

人に借りを作れない人は、人と深く関われません。ひとり孤独に生きるしかありません。

 

自分の周りには「自然に貸し借りをして好かれている人」がいると思います。その人は人に借りを作り、そして借りを返す心構えができているのでしょう。人と深くかかわることを決意できているのでしょう。

 

そういう人は明るい顔をしていて、貸し借りができない人にとっては嫉妬してしまいそうになるかもしれませんね。

 

でも嫉妬するくらいなら、自分も覚悟を決めてどんどん借りを作ってしまいましょう。「借りなんてあると生き辛いんじゃないか?」という考えが一変するかもしれません。

 

貸し借りのシーソーを漕ぐ

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……中村さんの生き方は、「10の借りをつくってマイナス10になったら、相手にプラス10のお返しをする」というものです。それは例えるなら、自分と相手がそれぞれシーソーの両端に乗って、パタンパタンと漕ぎあっているような関係です。

『「人に頼りたくない」のも「弱みを見せたくない」のもあなたが人を信じていないからだ』 p24

 

動かないシーソーにひとりポツンと座っているよりも、誰かと一緒にパタンパタンと漕ぐ方が面白い。多くの人がそう思うでしょう。

 

シーソーを漕ぐ間に生まれるのは「信頼」や「親しみ」です。貸し借りによって、力を合わせて漕ぐからこそ、お互いの心は近づいていきます。

 

私はかつてカフェのバイトをしていた時、「借りを作らない」ということに躍起になっていた覚えがあります。自己評価が低かったので「これ以上迷惑を掛けたら居場所がなくなる」と考えていたのです。

 

でも、結局は素直に借りを作れる人が居場所を与えられるのだなぁ、ということに、この本を読んでやっと気が付きました。

 

借りを作れなかった私は次第にバイト先での居心地が悪くなり、辞めることになってしまいましたから。借りを作れる明るい女の子は、バイト先の中心で居続けていました。私はその様子を、何ともまぶしい思いで見つめていたものです。

 

頼らない無礼

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著者は入社2年目の24歳の頃、大仕事を振られて戸惑っていました。経験の浅い新米の手に余る仕事。それでも著者の頭には「誰かに手伝ってもらう」という発想が浮かびません。

 

結局ひとりで必死に作業を続けますが、結局は締切に間に合いそうもありません。そんな時に上司が掛けてくれた言葉が「困っている部下を手伝うのが上司の仕事なんだぞ」。

 

その後は上司や先輩たちに手伝ってもらい、何とか予定通りにプロジェクトを勧められました。

 

著者は「皆に迷惑を掛けたくない」という思いから誰にも助けを求めませんでしたが、結局は多大な迷惑をかけることになってしまいました。まさに「頼らない無礼」です。

 

最初から素直な気持ちで周囲に頼っていれば、それは「頼る礼儀」。人との信頼関係を結びきっかけとなりますし、何らかの作業が遅れることも防げます。

 

頼ることはニュートラルであり、無礼になることも礼儀になることもあるということは、肝に銘じておかねばなりませんね。

 

青虫の時代、蝶の時代

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青虫は葉っぱを食い荒らす見にくい害虫とみなされています。でも、さなぎの期間を経て蝶になった時の姿は何と美しいことでしょうか。

 

最初から蝶の姿で生まれてくることはありません。必ず最初は醜くわがままな青虫の姿で生まれてくるのです。

『「人に頼りたくない」のも「弱みを見せたくない」のもあなたが人を信じていないからだ』 p210

 

この言葉で、私はちょっと心が軽くなりました、常々「こんな人生を送って来たんだから、手遅れじゃないか?」と思うことがあったからです。

 

成功者は生まれつきどこかしらスゴイところがある。小さなころから他とは違う。偉人の伝記を読むと小さな頃の驚くようなエピソードがありますよね?でも、私は違う、何もない……。とちょっと諦めモードだったのです。

 

しかし著者は「青虫理論」として、醜い青虫の時は欲を貪るように生きてみたっていいんだと提唱しています。そんな時を過ごすからこそ、将来的に美しい蝶として羽ばたけるから。

 

まだ自分は青虫で、いつかさなぎになって、そして蝶になる。ずっと青虫でい続けることはないのだ。そう信じて今できることを重ねていければ……と考えが変わりました。

無駄に気を遣わないでいい

本の最後にはこんな言葉があります。

 

本書をお読みになった皆さんが、少しずつ行動を変えていくことができたなら、必ずや生きるのがラクになっていくことでしょう。

 

そして、これまで自分がいかに無駄な気を遣い、一人で頑張って来たかに気づくことでしょう。

 

『「人に頼りたくない」のも「弱みを見せたくない」のもあなたが人を信じていないからだ』 p24

 

「無駄な気を遣い」という言葉には「あ~、遣ってたなぁ……」とこれまでの様々な体験が思い浮かびました。

 

本当に無駄な気遣いなんですよね。むしろ無いほうがいいくらいの、間違った気遣い。心の距離を一気に引き離してしまいそうな。

 

自己防衛や自己正当化のために気を遣うからそうなるのでしょう。本当のところは自分にしか気を遣っていなかったということです。

 

正しい気遣いができていれば、自然と心の距離は縮まるものですし、貸し借りだって容易にできるものです。

 

借りを作る心構えと借りを返す決心を。もっとラクに生きるために、まずは友達とでも貸し借りをしてみようかなと思っています。