しろラボ

かしこくなりたくてせのびするブログ

本当はおそろしいポジティブの話|ネガティブを受け入れることから始めよう

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ポジティブ・シンキングに対してあまり良い印象を持っていません。「ポジティブに考えるんだ!」と言われても、どうしてもポジティブには考えられないこともありますよね。

 

例えば満員電車に詰め込まれて嫌な思いをしている時に、「ポジティブに考えよう、満員電車は人のぬくもりを感じられる場所なのだ」と本気で思える人間など1%以下でしょう。徳島は電車じゃなくて汽車ですけど

 

無理矢理ポジティブに考えようとしたって、1か月も続ければもうヘトヘトでしょう。自分を騙そう騙そうと躍起になっているのと同じですからね。それでも気合でポジティブに生きようとすると、最悪精神病になるかもしれません。

 

「ポジティブ」は考え方によっては、人の心を蝕むおそろしい言葉なのです。

 

では、心を蝕まずに、むしろ心を元気にするようにポジティブ・シンキングを行うにはどうすれば良いのか。その答えはアドラー心理学にありました。

 

ネガティブは見ないふりをしない

ポジディブ・シンキングを実践しようとすると、「ネガティブになってはいけない」という思いが強まってしまいます。

 

しかし世の中はネガティブに感じてしまうことばかり。ネガティブを押さえつけようとしたら疲れてしまいますよね。

 

ではネガティブを感じた時にどうすれば良いか?

 

  • 否認しない
  • 抑圧しない
  • 歪曲しない

 

つまり、

 

  • 認める
  • 感じる
  • あるがままに受け取る

 

の3つを心掛ければ良いのです。この教えはアドラー心理学を物語風に教えてくれる本『もしアドラーが上司だったら』に記載されていました。

 

「そして、ここからが大切なところだ。いいかい、きちんと聞くんだよ」

 

ドラさんは右手の人差し指を立てて左右に振った。

 

「ネガティブな感情を押し殺してはいけない。なかったことにしてはいけない。『否認』『抑圧』『歪曲』せず、きちんとありのまま、そのままに見る。自分に正直であることはとても重要なことなんだよ。…」

 

『もしアドラーが上司だったら』 p56-57

 

満員電車が不快なのに、その深いさを押し殺して「今、楽しいよ」と思おうとすることは、自己欺瞞です。自分を騙そうと必死に努力しているわけです。

 

このまま自分の本当の気持ちを封じ続ければ、きっと病気になってしまうでしょう。「良い子」を演じ続けた子の精神が急に崩壊してしまうように。

 

ネガティブを感じたら、まずは「自分はネガティブな感情を感じている」と自覚すること。認めることです。そしてその感情を静かに感じ、あるがままに受け取ることが大切です。

 

そうすれば、受け入れてもらえたネガティブな感情はスッと成仏してくれるでしょう。無視していては、いつまでも亡霊のように付きまとってきますよ。

 

ネガティブからポジティブへ

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ネガティブを受け入れられるようになったら、次はポジティブ・シンキングを実践する番です。

 

 

受容:あぁ、自分はネガティブな感情を抱いている…。嫌だと思っている…。

 

 

転換:そうだな、今はネガティブなんだけど、ポジティブに発想転換できないだろうか?この経験によって、何か得られることはないのだろうか?

 

 

思考:満員電車は不快だけど、考え事する時間にできるかも。本を読んでもいいな。いっそ満員電車を避けるために早起きを習慣づける、良い機会かも?

 

 

はじめからネガティブな感情を無視してしまうのは自己欺瞞ですが、ネガティブな感情を受け入れた上でポジティブに考えるのは自分に素直な行動です。

 

自分に素直に前向きに

ポジティブ・シンキングが続かないのは、自分の本当の思いを抑圧していたためです。表面上は自分を騙せた気になっているかもしれませんが、心の奥深くではちゃんと真実に気が付いているのです。

 

もしももっとポジティブに考えられるようになりたいなら、自分の気持ちを素直に感じてみて下さい。ただしその気持ちを批判しないように。そのまま受け入れましょう。

 

パッとポジティブな人間になれたらどれだけ楽か!と思うかもしれませんが、思考方法を変えるには地道な努力が必要なのです。

 

時間をかけて思考方法を変えれば、その恩恵は一生の宝となりますよ。